こんにちは。どぅどぅです。
今回は筆者のだいすきな作家、町田康さんについて、個人的な偏愛歴をとりとめもなく書こうと思います。ちょっとレアな作品の情報もあるかも、、長いので、作品が気になる方はとばしとばしで読んでみてください。
筆者の町田康だいすき歴は6年です。まだまだこれからだ…!
町田康さん好きな方はコメント& X(Twitter)で繋がりませう~!
プロフィール:はなぐるみ🌼 (@h_doudoufleur) / X
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- 町田康さんのすごいところ!
- 猫が好きってイメージで...
- 想像してた人と違うかった、はしかの10代
- 顔と声がかっこいいよね
- うれしはずかし、ご本人と対面。
- アーティストスポー君やSNSなど
- 新刊楽しみだなぁ
町田康さんのすごいところ!
町田康さんは詩がルーツで小説の執筆をはじめられたので、その小説も長い詩のような感じがするものが多いです。なので時々とても幻想的だったり、完全につかみきれないところがありますが、それは小説を読むうえであまり問題ではないところ。
では何が問題なのか。町田康さんの小説の本質は、意味やストーリーの中には存在せず、言葉そのものにあるのです。町田康さんによって極限まで練り込まれた言葉は、それ自体が非常に強い力を持っていて、わたしたちはその圧倒的な言葉の力に触れるために町田さんの小説を読んでいると言っても差し支えありません。
町田康さんの強い言葉に向き合っていると、目には見えない神代の何かと対峙しているような、生命の根源的なものに触れているような感じがひしひしとします。これが小説の本質、文学性と呼ばれるものなんでしょう。町田康さんの小説にはこれがとても豊かに存在します。
どこかで町田康さんが、「自分が本当に信じている、実感を持てる言葉しか発信してはいけない」とおっしゃっていましたが、それをご本人がいちばん徹底的に実践されているからこそ、あの物凄い熱量の言葉が湧いてくるんだろうなと思います。
さらに町田康さんが凄いのは、このように圧倒的な文学性をたぷたぷに湛えつつも、軽やかさや笑いを小説内に併存させるところです。こんな離れ業ができる小説家なんて町田康さん以外に存在しないのではないでしょうか。ほんまにいっきゃなぁ。
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猫が好きってイメージで...
町田康さんの凄いところを語らったところで、筆者の個人的な偏愛歴を書いてみます。 初めは高校生の頃に、「猫にかまけて」シリーズをなんとなく読み始めたのがきっかけでした。ちょうど猫を飼い始めて2年目くらいで、エッセイを読むのにハマっていたので読んでみた、という感じです。
そして気づいた時にはあのリズム感抜群の独特な語り口と、鋭い中に垣間見える優しさにハマっていて、あれよあれよといううちに本棚に町田康さんの本が集まって行きました。
高校はアルバイト禁止だったのですが、内緒で牛丼屋さんでバイトして、稼いだお金で町田康さんの著書をコツコツ買っていました、、(遠い目)。当時集めていたのは、たとえば
・『テーストオブ苦虫』単行本の初刊(装丁が可愛い!)
・町田町蔵時代の『供花』『壊色』(買ったらサイン入りだった!)
・寺門孝之さん絵・町田康さん文の絵本『ももたろう』『ねことねずみのともぐらし』
などなど。コレクター魂を燃え盛らせていました。
今はだいたい町田康さんの著書は集めきってしまったので、もう新しい本を発掘できないのか、、と本棚の背表紙を撫でながら思う、少し寂しいこのごろです。
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想像してた人と違うかった、はしかの10代
代表作の『きれぎれ』とか『くっすん大黒』、『浄土』を読んで、ますます町田康さんにハマっていってたけれど、まだ顔も声も知らなかった頃。筆者の中で町田康さんのイメージはなぜか、常に無愛想でくーるで思考の中に沈み込んでいる、孤独な男性、というものになっていたんですね。
で、10代の話ですから、お恥ずかしいのですが、太宰の「はしか」みたいな感じですよね、私だけの町田康!とか思って、片恋みたいなことをしていました、、。
そして、ラジオで初めて町田康さんの声を聴いたとき。めっっちゃ優しい声で他のパーソナリティの方と丁寧に話されていたんですね。筆者の中の、不愛想でクールな町田康のイメージがぶち壊れて、ちょっと混乱しました(笑)
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顔と声がかっこいいよね
新たなホンモノ(?)の町田康さん像を知った筆者ですが、知ってからはますますハマっていきました。あの素敵でだんでぃな町田先生が、あんな小説を書いたりあんな歌を歌ったりしている。もう。ときめきが止まりません。
ところで。町田康さんの顔と声。かっこいいですよねええ。
最初に聴いた町田康さんの歌は何だったか、、忘れてしまいましたが、INUの曲だった気がします。筆者は基本的にくるりとかハナレグミが好きなので、初めはパンクな歌声びっくりしましたが、最終的には「おーまえの頭を開いてちょっと気軽になって楽しめえええっ」と誰もいないところでシャウトするようになりました。あの歌詞、凄いですよね。
町田康さんの声と顔が堪能できる推し作品をちょっと書いておきます。
・『エンドレス・ワルツ』
町田康さんが演じる主人公、安部薫、という天才サックス奏者の半生を描いた作品です。安部薫がまあとにかくぶっ飛んでいる人物なのですが、その狂気を繊細に表現する町田康さん。半端なく魅力的なのです。
・『画ニメ:猫町』
萩原朔太郎の『猫町』を町田康さんが朗読しているというDVDが存在するんです。企画した人、天才です。留学中に寂しかったので、これをずっと聞いていましたが、町田さんの優しい朗読ボイスに何回も救われました...。
・『熊楠KUMAGUSU』
制作途中で中止になってしまった伝説の映画。過去に数回上映されたことがあるそうですが筆者は見たことがありません。町田康さん演じる熊楠が本当に熊楠にしか見えなくて、非常に迫力ある凄い作品だと、見た人のレビューには書かれていました。まさに伝説の作品。今後どこかの映画祭で見られることを期待します...!
筆者はこれを見てみたすぎて、和歌山の南方熊楠記念館まで行き、職員さんともお話させていただきましたが残念ながらありませんでした、、しかし水木しげるさんの『猫楠』という面白い漫画に出会えたのでよかったよかった。
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うれしはずかし、ご本人と対面。
筆者が初めて町田康さんと対面したのは、『記憶の盆踊り』のサイン会。大阪住まいの筆者は夜行バスで東京に行きました。
迷いながら30分くらい前に本屋に着き、ブースが設置されているのを見て、現実だ!と思い、緊張で落ち着きなくうろうろしていました。
そしてサイン会が始まって、、列の向こうに町田先生が見えて、、あぎゃあ、、
初めて見た町田康さんは、細身にも関わらず、もの凄く強い、猛禽類みたいなきらきらの目をしていらっしゃいました。その目でぢっと見られた筆者は圧倒されてしまってしばらく絶句。
お名前は?と聞かれたので名前を言うと、素敵な名前ですねーって褒めていただけました。もう照れるやら恥ずかしいやらであたふたです。その後勇気を出して「めっちゃ好きです!」と、何としてでもこれだけ言おう、と思ってたことを言ってみたんですよね。そしたらぱあっと笑顔を向けてくださって。「ありがとうございます」と手を出してぎゅっと握手してもらえました。
最後に大阪から来たことも伝えると、「わあそんな遠くから!では丸の内を楽しんでいってくださいねー」と声をかけてくださって、サイン会終了。町田康さんの素敵な人柄がひしひしと感じられたサイン会でした。
もう4年くらい前の話ですが、書いていてニヤニヤが止まりません。
筆者はちなみにサイン会の後、嬉しすぎてトイレでしばらく啼泣しました。
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アーティストスポー君やSNSなど
町田康さんはInstagram、Twitterも頻繁に更新していらっしゃって、ファンとしてはとても嬉しいですよね~!SNSを使いこなす町田先生、かっこいい!!
ファン必見なのが、アーティストスポークンというアプリです。ご存じですか!? 月額たったの300円で毎週、町田康さんの5分前後の小噺を聞けるという最高のアプリです!!!!!!
「テーストオブ苦虫」を髣髴させるようなおもしろおかしい日常の話や、仕事の話、たまに詩の朗読とかも聞くことができます。「レター」というメッセージ機能もあります。たまーに読まれている方がいらっしゃって、筆者はいいなぁ~と思ってます。
新刊楽しみだなぁ
いよいよ『ギケイキ③』発売日が近づいてきております!楽しみですねえ!!
『ギケイキ①』と『ギケイキ②』はやく読み直さなきゃ!
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ほんと、とりとめもなく語らってしまいました。最後まで読んでくださった方、もしいらっしゃれば、ほんとにありがとうございます。ぜひTwitterあるいははてなブログで繋がりましょう。おわり。
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